WebARENA サポート窓口 ご担当者様 ご返答ありがとうございます。具体的に指摘するので、指摘内容に対してご見解をお聞かせください。 ======================================== 「DNS浸透期間とはなんですか? どのような影響がありますか?」 https://help.arena.ne.jp/hc/ja/articles/360025806374 > DNSサーバーでドメインのゾーン情報を書き換えた時に、新しい情報がインターネット上に > 広まり設定が反映されるまで、ある程度の期間がかかります。 > これがDNS浸透期間とか、プロパゲーション期間と呼ばれるものです。 「新しい情報がインターネット上に広ま」ることはありません。あくまでキャッシュサーバがゾーン情報を取得しにくるだけです。 キャッシュサーバが新しい情報をなかなか取得しにこないことがありますが、それはキャッシュを保持しているからです。 キャッシュは、最大でゾーン情報に予め書かれているTTLの時間だけ保持します。 この現象は「浸透期間」とも「プロパゲーション期間」とも呼ばれません。 なお、DNSにおいて専門用語として "propagate"(伝播)という語がありますが、これはプライマリゾーンからセカンダリゾーンへのゾーン転送を指す言葉です。キャッシュサーバとは関係がありません。 > DNS浸透期間が経過するまでは、古い情報が参照されることがあります。 > DNS情報はいっせいに切り替わるのではなく、徐々にインターネット上に広まって行きますので、 > 接続する経路によって新旧どちらの情報が参照されるかわかりません。 「徐々にインターネット上に広まって行きますので」 広まることはありません。キャッシュサーバが必要なタイミングで取得しにくるだけです。 > ドメインに紐づけるサーバーを変更する場合、 > Webであれば、新旧どちらにもアクセスがあるので、旧サーバーにもコンテンツを残しておく必要があります。 > メールであれば、新旧どちらのサーバーに届くかわからないので、両方のサーバーからメールを受信する必要があります。 確かに、TTLを事前に短くするなど適切な移転方法を採ったとしても、キャッシュサーバがキャッシュを保持する最小時間はどちらのレコードがエンドユーザのクライアントで参照されるかは分かりませんが、TTLを短くすることでこのような時間を極めて短い時間(1分以内)にすることは可能なはずです。 > DNS浸透期間は、一般的に3日程度と言われています。 > サーバーを移行する際は、新旧のサーバーをしばらく併用することをお勧めいたします。 「DNS浸透期間は、一般的に3日程度と言われています」 仮に技術を理解できていない人がそのように言っていたとしても、それは正しくありません。 「新旧のサーバーをしばらく併用することをお勧めいたします」 適切な移転方法について説明するのがヘルプページを公開する立場としての責任なのではないでしょうか。 なお、AやMXなどのアプリケーションレイヤーのリソースレコードを変更することによる移転と、NSレコードを変更することによる移転はTTLを短くする際の適切な事前準備が異なります。NSの場合は委任元のTTLを操作できないため、TTLを短く設定したからといってその時間だけ待てばよいわけではないことに注意が必要です。 ======================================== 「DNSのレコードをTTLを5分で設定した場合は、5分で浸透期間が終わると考えてよいか。」 https://help.arena.ne.jp/hc/ja/articles/360025806394 > インターネットの仕様上、5分で浸透期間が終わり、変更後のホストでの運用が > 開始することはありません。 事前準備をきちんと行えば、5分以内にエンドユーザのクライアントは新しい情報を参照できるはずです。 > 特定のドメインでレコード変更した結果については、関連するドメインの各階層の > DNSキャッシュ更新が関係するため、一般的に最大72時間とされる「浸透期間」を経る > 必要があります。 「一般的に最大72時間とされる「浸透期間」」 この情報の根拠はなんですか。出鱈目です。 > 例として、自ドメインを「arena.ne.jp」とし、DNSサーバーでこのドメインと、 > サブドメイン「test.arena.ne.jp」のレコードを変更した場合は、設定したホストのTTL > (キャッシュ保持時間)を短く設定したとしても、他のホストの反映影響を受けます。 この段落は意味が分かりません。他のホストの反映影響を受けるとは何のことですか? > 「arena.ne.jp」の各レコードのTTLを「300」(単位:秒)としても、300秒、つまり > 5分でDNSキャッシュが更新するのは「arene.」及び、存在する場合はそのサブドメイン、 > 「test.arena.」のみ対象となります。 何が言いたいのか分かりません。何のタイプのリソースレコードについて言及していますか? > 「arena.ne.jp」の名前解決に関連するDNS階層の上位「ne.」のDNSホスト、 > 加えて、「jp.」のDNSホスト、さらにこれら各階層の負荷分散のためのDNSの > キャッシュ切り替わりを経る必要があるため、浸透期間が発生します。 何のタイプのリソースレコードの話ですか?下位のゾーンにおいてAレコードを切り替えるのに、上位のゾーンのキャッシュは関係ないでしょう。 > ドメインの状態確認としては、インターネット上に無料サービスなどありますので、 > 「dig」などのキーワードで検索して Domain Information を確認することが可能です。 「ドメインの状態確認としては、インターネット上に無料サービスなどありますので」 ドメインの状態確認とは何のことですか?せめて書くならDNSの状態確認でしょう。 非再帰問い合わせを用いた適切な方法で当該ドメイン名のDNSの状態を確認するサービスは見たことがありません。 「「dig」などのキーワードで検索して」 どのように確認せよというのですか?それを説明しないとは何のためのヘルプページですか。 ======================================== 以上です。 https://www.nslookup.io/blog/dns-propagation-does-not-exist/ この記事の内容を理解されているでしょうか。 上記の指摘に対する御社の見解をお聞かせ願えれば幸いです。 ご回答頂けることを期待しています。